196.「ファイナルに残るチームは点をとられない」

  1. 朝飯前の朝飯

「ファイナルに残るチームは点をとられない」

 チケットを受けとり、スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースとボストン・レッドソックス傘下のポータケット・レッドソックスの試合を観戦するためシートに腰掛ける。

 マイナー(トリプルA)とはいえ人気チームの傘下同士だからか収容人員1万人強、9~10ドルのチケットがほぼ完売し、空席は年間ボックスシートのみとのこと。

 19時5分開始予定の試合は突然のスコールで残念ながらノーゲームとなってしまう。

 しかし、アメリカで働く複数の日本人の雄姿に出会うことができた。

福田洋平氏(通訳)
 両親がサンフランシスコへ渡米した二世。大学卒業後、通訳へ。「球団職員として通訳の醍醐味は4~9月まで選手と一緒に行動する。選手が活躍しているときはともに喜び、落ち込んでいるときはともに苦しむことだ」と語る。

渡辺弓太郎氏(NYヤンキース球団職員・コロラド大学大学院生)
 大相撲の元高見山、東関親方(当時)の長男。ニューヨークのハーレム在住。井川慶投手の通訳をヤンキース球団職員として1年間つとめた。最初の1か月間は銀行口座開設や役所への届け出など同行。通訳といっても車の運転や日常生活のすべての面倒を見る。現在、夏だけESPNのインターンをつとめ、ジャパン(千葉リトルリーグ)のデータマンとしてアナウンサーが読み上げる原稿を執筆している。日本の高校3年から渡米して20年、すでにアメリカ生活のほうが長くなった。ヤンキースはピッチャーが粒ぞろいなので井川投手はなかなか上へあがれない。他球団なら間違いなくメジャーで活躍できる。しかし本人が「ヤンキースでがんばりたい」という意思が固いのでマイナーにいる。

カルロス山垣昌史氏(スポーツ・ラジオ・リポーター、ライター)
 NACK5、FM802、ZIP-FM、J-WAVE、α-station、文化放送、MBSラジオなどで番組制作を担当。その後、米東海岸を拠点に、レッドソックス、ヤンキースをはじめとするMLBやNFL、NHLなどの取材活動を行なっている。今回のリトルリーグ世界選手権大会を取材し、「ファイナルに残るチームの共通点はディフェンスがよく点をとられない。リトルリーグは登録選手全員を試合で起用しないといけないルールがある。今回のジャパンはフル登録の14人なのがきつかったかもしれない。1チームの選手数のベストは12人程度。メキシコと台湾の投手の球はなかなか打てない」と振り返る。

感想等
 ヤンキース球団は日本のリトルリーグチャンピオンに対して敬意を表し、選手控室やトレーニング風景を気軽に開放してくれた。ジャパンの選手たちも日本出身の井川投手に花を持たせようとしている一流選手たちから精一杯の歓迎を受けた。

 なかでも千葉リトルリーグでチーム一身長の低い川上選手のプレーをESPNのテレビで見ていた選手3人が「Yourplay’s great!」と言ってそれぞれサイン入りバットをプレゼントしてくれた。
 山垣氏は新聞社の特派員として「ビッグニュースを日本へ届けたい」という思いで取材にあたっていて今回のジャパンにものたりなさを感じたようだ。しかし徳川洋文監督は「できるだけ多くの選手に世界でプレーさせたい」との思いで14人の選手団を編成した。目的に違いがあるが、どちらも正しいだろう。
 サインボールはマジックよりもボールペンがにじまない、黒より青ボールペンのほうが価値があると知った。

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