21.初の抗ガン剤治療

  1. 朝飯前の朝飯

初の抗ガン剤治療

 以前、隣家の畑山実さん一家に「預かるよ」と言われていたが、前日に加藤佳寿夫専務(当時)から「会社へ連れてきても大丈夫」と了解を得たので次男を同行する。

 いつもは総武線快速から錦糸町駅で中央・総武線各駅に乗り換えるところだが、この日は次男がいるので混み合わない千葉駅から総武線各駅で市ヶ谷駅まで行く。

 会社では4階ロビーで遊ばせる。最初のうちはミッキーマウスのジグソーパズルでおとなしかったが、それが終わるとバタバタと動き出す。

   岩野清志取締役(当時)が水鉄砲、益岡一恵さんが画用紙と色鉛筆を与えてくれたので、少し気を紛らしたようだ。

 毎月試し刷りの色校が11時ごろ届くが、その日に限って昼前になる。9月号はイベントが16頁1折りフルカラーなので遅れたらしい。

   念入りに写真など色の出具合をチェックし、写真とキャプション(写真の説明文)を照合。1か所キャプションが左右逆になっていたため修正の指示を出し、再び次男の手を引き会社をあとにする。

 13時前だったので市ヶ谷駅前のUNというレストランでピザを注文。次男が「これがいい!」と指さしたからだ。

 その足で千葉大病院へ向かい15時着。妻から洗濯物を預かり、わたしから弟の土産「えびせん」と長女の同級生、中塚岬さんからの「温泉まんじゅう」を手渡す。

 饅頭を3人で頬ばりながら世間話をする。もしかしたら吐き気があるかもしれないと言われていた抗ガン剤だが、妻は「少し体がだるいくらい」と大丈夫そうで安心する。

 翌日、次男は「秋山学くんちでファミコンをする」と言うので、洗濯をしながら妹から聞いた病院に妻の脇下リンパ節を除去することの是非について電話すると、上堀寛医師へつないでくれた。

「現在の医師を信頼していますが、ことリンパ節については他の先生の意見も聞いてみたいと思い電話しました」

「ガンは除去するべきで、これまでの治療については納得できます。今後の処置については2パターン考えられます。一案はリンパ節を取りさる、二案は取らないで血液検査をまめに行なう。後者は手遅れとなることもあるので前者を勧めたい」

「リンパ節を切除してしまうと抵抗力がなくなり、今後もし別のところにガンができたら血液の流れに乗って全身に回りませんか?」

「確かに抵抗力は弱まるが、10分の1も低下しないし、今度は前のリンパ節が関所になります」

 この病院について妹から「患部を切らないでも光線で治癒させる」と聞いていたが、千葉大病院の田川一真医師と方針が同じなので信頼できる。

「リンパ節を除去してから、貴院を利用するメリットはどのへんにありますか?」

「光線で術後の疲労を取り除くことができます。まず、心臓から最も離れている足の裏に光線を当てます。時間は15分程度です」

「退院後お世話になるかもしれません。その際はよろしくお願いします」

 昔から「頭寒足熱」というので、足裏に光線をあてるのはいいかもしれない。

   13時に家を出て、車の保険関係で損保会社の代理店を経由して、15時半海浜病院へ。

   看護婦さんから「体拭きを体験しますか?」と言われる。初めて三男の体を脱脂綿で拭いた後、抱っこする。次男は外の待合室で珍しく利口に待っている。

 千葉大病院には17時30分着。妻は「きょうはもうこないと思っていた」とのこと。妻の食事を見守り、18時30分に病院を出る。

   ジャスコ(現・イオン)へ寄りあきたこまち5キロ2袋、おかずやジュース類を買い込む。

 夕食は、ハマグリ汁とシシャモ等。次男は「おいしい!」と言ってすぐにたいらげた。

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