296.三男がバンクーバーへ向けて飛びたつ

  1. 朝飯前の朝飯

三男がバンクーバーへ向けて飛びたつ

2月の、晴れているが寒い日だった。

羽田空港に三男の高校と大学の同級生30人が見送りにきてくれた。

なかには三男が大学入学以来つきあってきた、元高校の野球部マネージャーの顔もある。

ただし今回の語学留学で三男は「別れ」を切りだしたという。

「1年間はなればなれとなる。おたがいにあたらしい道を歩もう」

もちろん中学1年から高校3年までの盟友の遠野くんの顔もある。

野球だけ取り組んできたのかと思ったが、友だちづくりにも励んだのだなあと目をほそめた。

わたしはたのまれて三男とその友だち30人の記念写真を撮ってやる。

三男はわたしと姉(長女)、次兄(次男)に声をかけた。

「行ってくるよ」

「達者でな!」

「野球で鍛えているから大丈夫だよ」

三男はエア・カナダでバンクーバーへ向けて飛びたった。

今回の旅程や語学学校さがしなどエージェントとのやりとりの一切を、あれだけめんどくさがり屋の三男が自分ひとりでやりきった。

新妻の意見をいれて2年間ひとりぐらしをさせて、自主性が芽ばえ本当によかったなと心から思う。

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