ドナルド・キーン博士の講演
「日本文学者のドナルド・キーン氏が東日本大震災の福島原発事故以降、4、50万人の外国人の避難、出国に危惧し、日本国籍を取得し日本永住を決意した」という『NYレポート』に感銘した。
早速、中学校の柚木明雄校長へ依頼した。
「89歳(当時)のキーン氏が日本国籍を取得し、この中学校の学区あたりで起居されるので、中学生に話を聴かせたい。もし1、2年生が厳しければ3年生だけでもかまいません」
「3月の学期末の予定が見えませんがわかりました」
柚木校長の了解を得て、『NYレポート』の執筆者、肥田美佐子氏(ニューヨーク在住ジャーナリスト)に「来年3月上旬に東京の中学校で講演してほしいとキーン氏にお伝えいただきたい」とメールする。
数日後、肥田氏より「コロンビア大学のキーン氏のアシスタント女性に伝えたが、『今年度、来日のめどが立っていない』との理由で固辞された」と返信があった。
残念だがしかたない。
その後、キーン氏とは駒込駅周辺で何度かお目にかかり挨拶し、読売新聞社主催特別講座を東洋大学白山キャンパスで聴いた。