ワールドシリーズが終幕、感動の2週間!
ホテルレストランで川上父が「きょうはここの最後の朝食なんでパンを食べます」と言ってトースターの扉を開ける。
そこへ徳川監督夫人がやってきて「あら川上さんがパンとは珍しいわね」と言う。
きょうは、きのうとは打って変わって快晴で、決勝日和と言ってもよかろう。
11時から3位決定戦が行なわれ、インターナショナル2位のメキシコがアメリカ2位のテキサスを下す。
9割近いUSAの応援団は一瞬、国技をけがされて水をうったようになる。
このまま決勝でも台湾がカリフォルニアをくだしたらどうなるのだろうかと心配するほどだ。
ジョージアのエースが歩いてきたので、「Good game!」「Nice try!」と言って肩をたたいたが、表情は硬く無反応だ。
世界の覇者を決めるアメリカ・カリフォルニアとインターナショナル・台湾との頂上決戦は、45,000人収容のラマダスタジアムですごい盛り上がりを見せた。
もちろんメジャーリーグ関連テーマ曲の「Take Me Out to the Ball Game(私を野球につれてって)」もくり返し流れる。
そしてカリフォルニアが一進一退のシーソーゲームを、奇跡の大逆転で2009リトルリーグの世界一へ。
スタジアムの観客は、カリフォルニアと台湾の両チームに惜しみない拍手をおくる。
これで小学6年生(4月入学の日本は中学1年生)の野球の祭典、2009リトルリーグ世界選手権大会の全試合が終了した。
徳川洋文監督が「リトルリーグ世界選手権大会はチャンスがあれば選手にも親にもぜひ見せたい」と言っていたのは本当で、感動の2週間だった。
アメリカとアメリカ人への印象も大きく変わった。
あしたはいよいよ帰国に向け出発だ。