166.「男は離婚・死別して4年間が勝負!」

  1. 朝飯前の朝飯

「男は離婚・死別して4年間が勝負!」

 母が三男の面倒を見てくれているので、終礼後に小石雄一氏主催「ファイリングセミナー」へ参加する。

    講師は岡山県出身のファイリングコンサルタント、小野裕子女史だ。

「ファイリングの三本柱は三沢仁著『五訂ファイリングシステム』(日本経営協会)によると①不要文書の廃棄、②文書の共有化、③文書に流れを――です。バインダーよりもフォルダー。サイズがばらばらでもいれられ、すぐにかえられるからです。見出しや色分け(グループ分け)で大分類、中分類してください」

 セミナー終了後、小野女史と話をした。

 エレベータを降りてからはたまたま、ひとりでいた池内ひろ美女史(「東京家族ラボ」主宰)に話かける。

「本を数冊だされているとのことですが、初上梓のきっかけは?」

「最初の夫と性格の不一致で別れ、15年前に上京し、5歳のひとり娘を抱えて働こうと思っても雇ってくれるところがなかったの。『夕刊フジ』に離婚記事を書いたら連載が決まり、出版社からは本を出さないかと言われ上梓しました。その本はいま文庫本になっています」

「離婚を奨励しているイメージがありますが」

「結婚を我慢しないことです。被害者意識で語らず、離婚・結婚を問わず前向きに生きていくことを推奨しています」

 居酒屋に着くと、10人がひとつのテーブルへ案内される。

 わたしは小野女史と池内女史の両人と話せるポジションを選ぶ。

 小野女史がわたしに「岡山県人会をつくろう」とおっしゃり、お互いに同郷人を連れてきて集まることになった。

 池内女史はテレビで見る限りすましているように映るが、一杯入ると気さくな女性に変身する。

「わたしも岡山出身よ」

「市町村はどこですか?」

「えーっ、妻と近い!」

 意外にも妻と高校・学年が同じらしい。

「ちょっと奥さんに電話してくれないかな?」

「それが先月亡くなったので電話にでられませんよ。天国と交信できる携帯でもあれば……」

「そう、それはご愁傷さまです」

 池内女史と妻はいちどもクラスが一緒になっていないようだ。

 妻は料理と洋裁が得意ながらそれをビジネスに結びつける意欲や経営感覚がなかったが、池内女史はバリバリのキャリアウーマンとして活躍している。

 バツイチ男性の質問に池内女史が明快に答える。

「男は離婚・死別して4年間が勝負! それ以上は面倒になるからむずかしい。バツイチは女をつくったり、生理的に嫌われるタイプが多い。わたしは年長で初婚の理想的な男性と再婚することができた」

 わたしは再婚はまったく考えていないが、話がおもしろい池内女史に11月14日の大里綜合管理でのフォーラムの講師を依頼した。

 それにしてもこれも妻が引き合わせた縁だろうか?

 話が盛りあがったが終電の時間となり、みんなに軽く挨拶してタクシーと総武線快速等で帰宅した。

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