次男との共同生活
義母と電車で千葉駅まで行き、病院までのバス停を教え、わたしは総武線快速で会社へ。
原稿を午前中に完成させたのち、翌日の編集会議の企画や資料作成に充て、17時40分退出。
千葉大病院へ19時すぎに着くと、妻が起き上がれるようになっていて、ひとまず安心だ。
翌早朝、大網駅で、母、義母たちのあすの切符、千葉から東京の特急しおさい号指定席、東京から岡山ののぞみ指定席を購入。
電車で会社へ向かい、きのう出たゲラの校正後、全員がそろったところで、ロビーでミーティング。赤山雅夫主任、豊岡幸弘主任を「よくまとめた」と褒めたのち、みんなで9〜10月号の台割について話し合い、「再び不在にするが、みんなで力を合わせて頑張ってほしい」と伝える。
会議は定刻13時から開始。冒頭、寺本昭男編集長から挨拶がある。
「取締役の岩野くんが腰痛で1か月半ほど自宅で闘病している。室長の山ノ堀くんは奥さんが出産と皮膚のできものの摘出手術で、これから当分、自宅で仕事をすることになる。了解してほしい」
その後、わたしが司会進行をつとめ、8月号の反省と9、10月号以降の台割、取材計画の検討へ。会議終了後、会社で30分ほどスタッフとミーティングを行なう。
わたしは会社を17時30分に出て、病院で妻と小一時間話をする。自宅へ戻ると、長女と長男は入浴して、あす岡山へ行く準備をしている。
翌朝病院へ着くと、長女も長男も母親と久々に会え気分がハイだ。次男はいつもの調子でだだをこねている。
妻には昼食が出るので、3階の食堂で義母と長女がきのこスパゲティー、母と長男と次男がドリア、わたしがオムライスを注文。
2階のエレベーター前で妻と別れると、母・義母・長女・長男・次男を乗せ、千葉駅前の有料停車場に車を停め、改札口まで見送る。
長女は義母の手を、長男は母の手を握りしめている。寝ている次男はわたしが抱っこだ。
9番ホームの売店でアイスクリームを5個買い、4個を長女に渡すと、特急しおさい号が入線。
眠りから覚めた次男が、姉や兄が車内にいて、自分だけが車外で父親に抱っこされていることの不思議から「なんで?」と発する。このときほど3歳(もうすぐ4歳)ながら、鋭いと思ったことはない。
次男とふたりで離れていく電車へ手を振る。長女、長男も振り返す。
ちょっぴり寂しさを抱きながら海浜病院へ向かう。次男はアイスクリームにだまされおとなしい。
三男はすこぶるごきげんだ。酸素吸入器や点滴が外れているからだろう。ポラロイドカメラで撮影してもらうが、残念ながらタオルで顔が半分覆われている。
睡魔が襲ってきたので自宅へ戻る。途中、ジャスコ(現・イオン)へ寄り、鰹のたたき、うに、さざえ等を購入。
自宅で次男と一緒にシャワーを浴びた後、次男が料理を「ぼくもやる、ぼくもやる」と言う。
これから次男との共同生活だ。幼児といえど相手の意向も尊重しなければと思い、鰹のたたきを切らせてやる。夕食を「おいしい!」と言った。