96.「全国大会、わたしも行って応援したい!」

  1. 朝飯前の朝飯

「全国大会、わたしも行って応援したい!」

 妻の千葉大病院の検診だが、大学が春休みの長男が付き添うというので任せて、わたしは残業三昧となる。

 妻が寝たきりになったら介護が必要になるので、いま仕事をして有給休暇はできるだけ温存しておきたい。

 きょうの検診は次の入院日の連絡と個室でいいかどうかの確認が主らしい。

 ただ、4月16日の血液検査の結果が異常であれば入院とはならない旨の説明も受けたようだ。

 検診を終えると、血液検査を待って薬をもらい、病院をあとにし、蘇我駅で三男を見送った模様。

 三男はきょうから2泊3日で千葉リトルリーグの福島合宿だ。

 福島県双葉町野球場での第4回双葉ふれあいクラブ杯(双葉リトルリーグ創立10周年記念大会)を戦う。

 大会初日の郡山リトルリーグとの1回戦は11対0でコールド勝ちし、三男は8番キャッチャーで1打数0安打。

 双葉リトルとの2回戦は2対0の勝利、三男は8番キャッチャーで0打数0安打。

 選球眼よく8番バッターとしての役割を果たしたのかもしれないが依然快音を聞けずだ。

 大会2日目の塩釜リトルリーグとの準決勝は12対7で勝利し、三男は3打数3安打の猛打賞で2得点。

 北茨城リトルリーグとの決勝は延長戦となり8対7の辛勝ながら秋の連盟大会以来となる優勝の栄冠を勝ちとる。三男は7番キャッチャーで3打数1安打、2四死球、1得点だった。

「バッティングは水モノ、当てにならない」と言われるが、三男が上向きになっている。

 守備もこれまでユーティリティープレーヤーとして外野、ファースト、サード、ピッチャー、キャッチャー等をこなしてきた三男だが、ようやくキャッチャーのポジション(正妻の座)をつかみかけている。

 それまでレギュラーだった為方光太くんが「キャッチャーはいやだ」と言いだして、エース若田利憲くんの少し荒れた重い速球をパスボールしないで捕れるのは三男ということになったようだ。

 妻はこのころから「千葉リトルリーグの東関東大会優勝、全国大会出場!」を夢見て、「わたしも(元気になり)行って応援したい!」と頻繁に口にするようになる。

(つづく)※リブログ、リツイート歓迎

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