269.次男の4年越しの高校卒業

  1. 朝飯前の朝飯

次男の4年越しの高校卒業

 次男は2月上旬に関東学院大学経営学部の一般入試前期の全学部統一2科目型、同3科目型、2科目判定型を受験し、すべて不合格だった。

 その後、奥星余市高校の卒業式の件で次男から電話があった。

「袴を着るから金がいる」

「大学にまだ合格していないじゃないか? 後期入試に集中せよ。袴を着るとはなにごとだ!」

「それとこれとは別じゃん! みんな袴着てるし」

「みんなじゃないだろう?」

 わたしは袴のレンタル代をしぶしぶ送金し、北海道へ飛んだ。

 三男は卒業式当日スーツ姿だ。

「袴はどうしたんだ?」

「売り切れた」

「お金を返してくれよな」

「卒業式後に打ち上げをやるから金がいる」

「とにかくお金返せよ」


「あとで」

 北星余市高校の玄関で次男とツーショットを撮ったあと、渡辺父子等と一緒に並ぶ。

 悪性黒色腫で逝った妻の悲願であった次男の高校卒業が4年越しでかなった瞬間だ。

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