250.三男の内申点が「19」から「38」に倍増!

  1. 朝飯前の朝飯

三男の内申点が「19」から「38」に倍増!

 中学1年生のときに内申点がほぼオール2で「19」だった三男は、家庭教師をつけて成績が少しだけあがった。

 2年生の学級懇談会で、あるおかあさんから声をかけられた。

「山ノ堀さんですか? 貝原の母です。息子さんの成績でお悩みであれば娘が通っている塾をご紹介しますよ。『片親割引』っていうのがあるのです。わたしもシングルマザーなので適用してもらっているんです」

「片親割引、ですか? うれしいですね。早速、息子に話してみます」

 三男は北区十条の片親割引の塾へ通うようになった。

 中学3年生になると、三男は塾をかえたいと言ってきた。

「おとうさん、S大付属(高校)から内申点を39にするように言われている。遠野が行っている塾にしようと思うんだけど」

 三男はまた野球仲間でつるむのかとも思ったが、遠野くんは成績が優秀で温厚だ。

「つるむんじゃないよな?」

「ここの塾は超厳しいんだ。だからつるもうと思ってもつるめないよ」

「そこは片親割引、あるのか?」

「ない」

「わかった。がんばれ!」

 塾の授業料は1.5倍になったが、三男の目の色が変わる。

 3年1学期の成績の結果がでた。

「おとうさん、見て!」

「オール4よりいいじゃないか? 問題の音楽も3だ。でも内申点の合計、38だな?」

「学級委員だから1点加点されるんだ」

「よかったな、学級委員してて」

 三男は中学1年生の2学期、内申点が「19」だったので倍増したことになる。

 自分から「行きたい」と言ったところではがんばる、ということがわかった。

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