210.『納棺夫日記』の青木新門氏を迎える!

  1. 朝飯前の朝飯

『納棺夫日記』の青木新門氏を迎える!

 入浴後、突然睡魔に襲われ、浴槽の中で居眠りし、からだが冷えて、朝方起きる。

 着替えて、大阪へ取材のため三男を大学2年生の長男に託してスイスホテル南海大阪へ向かう。

 同ホテル泊。

 新大阪駅7時37分発のぞみを予約していたが、仕事と家事、育児でつかれが溜まっているのか、6時の目覚まし時計に気がつかず、8時34分に知人からのメール着信音に起こされる。

 急いでしたくをして、ホテルからタクシーをとばし、9時17分発ののぞみ1号車自由席に座り、土曜なので自宅へもどる。

 夕方、大里綜合管理での第30回フォーラムは、『納棺夫日記』(文藝春秋社)の著者、青木新門氏を迎えて「いのちのバトンタッチ」の講演会。

「俳優の本木雅弘くんが富山の自宅を訪ねてきて、『ご著書を映画化したい』と言ってクランクインしたが、ロケ地が富山の立山でなく酒田の鳥海山になり『納棺夫日記』とは異なるので、『おくりびと』の原作を降りた。本木くんとはいまも仲良くしている」

 青木氏は「生と死」を考える過程で、浄土真宗の開祖、親鸞聖人についても深く研究されている。

 延べ3,000の遺体を納棺し、「どんな死に顔も、本当に綺麗」といのちの平等を説き、参加者の死生観を変えた。

 青木氏へ最初にアプローチしたのは妻が悪性黒色腫の転移・再発が見つかる直前の1月、亡くなって2か月後に講演していただいたということで運命を感じる。

    妻の亡くなったときのことを思いだし、癒しにもなった。

 歳の離れた大学生の友人も東京から講演を聴きにきてくれ、すばらしい感想を寄せてくれた。

 かれはいま初志をつらぬき新聞記者をしている。

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