200.帰国初日、山のように溜まった仕事と格闘する

  1. 朝飯前の朝飯

帰国初日、山のように溜まった仕事と格闘する

 リトルリーグ世界選手権大会の2週間の旅から帰国した。

 きょうから三男とふたりの生活だ。

 三男は「これから夏休みの宿題だ」と言って徹夜する。

 理科の自主研究はおじいさんに頼んだようだが、いかにも「半世紀前の理科教師の祖父の作品です」と主張しているようなしろものだ。

 作文は時間的にわたしが今回みてやることができない。

 朝、三男が「学校へ行こうかどうしようか?」と尋ねるので、「宿題がほぼできたのなら行けよ」と告げる。 

 わたしは会社で昼食時間も抜いてグリコの置き菓子(オフィスグリコ)で健康ドリンク2本を流し込み、山のように溜まっている仕事と対峙する。

 社員が30人ほどしかいない小規模の会社で、しかもわたしは部下を手放しひとりのセクションなので、長期の有給休暇を取得すればそのぶんわが身へふりかかり、みずからのクビを絞めるのだ。

    隣には、一日ぢゅう腕組みをしてすごす総務部長がいてうらめしい。

 とりあえず緊急性の高い仕事を片づけて21時に帰宅。

 中学校から帰宅して死んだように眠っている三男をゆすって起こして坂東太郎へ食べに行くと、とても能弁だ。

「おとうさん、ぼく、体育祭で紅白対抗とクラス対抗のふたつのリレーの選手になったよ。ぼくたちの1年C組はぼくよりみんな遅いけど、B組はぼくよりみんな速い人間ばかりでずるい。ムカデ競争は呼吸が合わなくて大変だった」

「そうか。宿題すませて学校へ行ってよかったな」

 三男は帰宅するとすぐに入浴し、ふたたびベッドへ直行。

 わたしは大洗濯、食器洗い、メールチェックで床に就ついたのが2時半。

 家庭持ちのキャリアウーマンや子持ちのシングルマザーの時間活用、24時間しかない1日をどうのりきっているのだろうかと考えると、頭が下がる思いだ。

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