「リトルは終わりだ。この経験をつぎにいかせ!」
きょうは14時半ラマダスタジアムでリトルリーグ世界選手権大会(ワールドシリーズ)インターナショナルの部の準決勝だ。
われわれジャパンの父兄にはVIPカードを配られ、それを首にかけスタンプを押してもらい入場すると、計ったようにジャパンの選手たちを迎えることができた。
守備練習は、ジャパンに続いてメキシコが行なった。
試合は、先発の若田投手が乱調のうえ、2ランホームランを打たれたりして、初回5点を献上する。
ジャパンの打者は挽回しようと思ってか、振りが大きい。
相手守備はザル状態で内野安打も期待できるが冷静さを失い、バントでかき乱すような選手もいない。
見逃しや空振りで三振の山をくらい、ヒットが大倉選手の1本のみでは、監督もなすすべなしだ。
光ったのはリリーフの仲根城選手のピッチングぐらい。
結局、0対6で敗退、インターナショナルの部ベスト4に終わる。
試合後は選手村で、選手と監督・コーチと父兄が対面。
選手たちは全員が涙を流している。
地元のホスト役のボランティア氏はしきりと「元気を出せ!」と声をかける。
泣きやむ様子がない選手たちを前に、徳川洋文監督が次のように声をあげ総括した。
「残念ながら力がおよばなかった。惜しいがしょうがない。チームのレベルは半端ないが、やらなきゃいけないことをやらないとこうなる。よく覚えておいてほしい。リトルリーグはもうこれで終わりだ。この経験をつぎのリトルシニアや勉強等に活かしてほしい。後日、アメリカチームとの交流戦、クロスオーバーゲームが予定されている。気軽に楽しもう。先発したいものは?」
選手全員が手を挙げると、監督は「きょう投げた若田と仲根城は無理だな」と言う。
ジャパンにとってリトルリーグ世界選手権大会が終わった。
江戸川区球場での全国選手権大会の準決勝、決勝では、猛打で17点をもぎとったが、その時期がピークだったのかもしれない。
それ以降、対外試合禁止、鳥インフルエンザ対策でひとが集まる場所への立ち入り禁止など、モチベーション維持が困難だった。
妻はとうとうアメリカのウイリアムズポートには舞いおりなかった。
わたしは妻に「結婚25周年の銀婚式でアメリカ本土かハワイへ連れて行ってやるからな」と言っていたが、その前に天国へ旅立ったのでアメリカへの行きかたを知らなかったのかもしれない。
三男には「監督が言うように、つぎのリトルシニアで雪辱を期せ!」と言いたい。