104.三男の「背番号2」を祝う

  1. 朝飯前の朝飯

三男の「背番号2」を祝う

 土曜日でリトルリーグもあるので三男におにぎり弁当をつくったあと、フォーラムの朝ミーティングへ遅れて参加。

 三男が中学校へ登校しているだろうと思って帰宅すると、まだいるので「早く中学校へ行けよ!」と言う。


 大洗濯、布団を干して、焼きそばを食べる。

 その後、中学校の授業参観へ。

   川野母が「(三男を)夫が送って行くけど……」と言ってくれたが、「大丈夫です」と答える。

 1年C組の荻原英子担任の英語の授業を見学。

 英語の大文字・小文字の書き方の練習をカードを使って行なっていた。

 学級懇談では荻原先生の話に好感が持てると思って聞きいっていると、三男から携帯に電話がある。

「まだ? 早くして。野球へ連れてって!」

「こちらの学級懇談も大事だ。もう少し待て!」

 帰ろうとすると、三男の同級生のおかあさんから「おくさんによろしく」と言われた。


 家に着くとすぐに三男を連れて喜多グラウンドへ向かう。

 翌日は、長男に三男の野球へ送りをたのみ、洗濯機を回す。

 大里綜合管理でフォーラムのチラシを受け取り、大網白里ショッピングセンター「アミリィ」や伊東接骨院で貼ってもらう。


 長男が千葉大病院に寄って静岡へ帰るというのでJA緑の風で買った成東のイチゴをはじめタマネギ、キュウリ等を持たせる。


 その後、喜多グラウンドで、川野母とやり取りがある。

「きのうは学級参観に出席すると聞いていたので、夫が(三男を)連れて行こうとしたのに」


「できるだけ迷惑をかけないように自分で行けるときは行こうと思っています」


 川野母は不服そうにこう抗弁する。

「いつも迷惑をかけているくせに!」

 こうストレートに「迷惑をかけている」と言われたり思われるのがつらいからできるだけセルフを貫いているのだ。


 第1グラウンドを見ると、川野くんの顔がないのでAチームを外れたのかもしれない。


 彼らに近づくと、みな一様に泣いている。

 三男は背番号をもらえたようだ。

 これからAチームとBチームは別行動となる。

 Bチームの面々が帰ったあと、徳川洋文監督からAチームメンバーへ話がある。


「Bチームのメンバーの悔しさを、お前たちが受けとめてがんばれ!」

 グラウンドをあとにして、ローソンで買ったカツサンドを三男に頬ばらせ千葉大病院へ。

 妻が「これから食事」と言うので、三男の「背番号2」を見せて早めに切り上げる。


 その日の妻の日記は次の通り。

「きょう点滴とインターフェロンが3回目。あと2回。ご飯をあまり食べられないのであすから果物が多い食事に変えてもらう。水にリンゴジュースを薄めて飲むと意外に飲みやすい。昼食もあまり食が進まないけど少しでも何か口に入れないといけないと思い、前田のクラッカーを食べている。あっさりしていておいしい。あまりお腹が空いてくると、胃のあたりがムカムカしてくるので少しずつ食べるようにするのがいい。プリンペランを飲んでいるので、前のときよりはいい気がする。点滴の針も痛いので抜いてもらってようやくすっきりした。これから熱が出てくるかもしれないからその前にちょっとでも多く食べよう。夫と三男がきてくれた」


 三男には「背番号2」のお祝いでデニーズの店員一押しのサーロインステーキを食べさせながら父親として訓辞をたれる。


「大事な試合を前にケガをするな! 日々の過ごしかたを考えよ!」

 三男は「うん」と言ってステーキに向かったが、母親とあう時間が少ないからか、やや覇気がないのが気になる。

(つづく)※リブログ、リツイート歓迎

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