97.「今年度も一所懸命働かないことにした!」

  1. 朝飯前の朝飯

「今年度も一所懸命働かないことにした!」

 風邪で体調を崩したと言われる克本晋一医師と久々にメールを交換した。

「新年度に入り、外勤先の病院もかわったりしていますが、基本的に昨年度と同様に一所懸命働かないことにしました。2泊3日で山形県最上町の赤倉温泉三之亟(さんのしょう)に来ています。お客もほとんどなく、貸し切り状態です。浴室内に源泉の沸き口があるステキな温泉です。瀬田クリニック新横浜での治療も始まったと思います。のんびりと春をご家族でお楽しみください。大学病院には月、木曜に必ずいます」

「瀬田クリニック新横浜での治療を報告しなければと思いながら今週は連日終電でへとへとにて失礼しました。同クリニックでは採血時も皮下注射時も妻に立ち会うことがなくて、ついていくだけという感じです。16日に入院と聞きました。またお世話になります。8日の三男の中学入学式に妻が出席すると言っていますがどうでしょうか?」

「基本的に、安静によって治る病気ではないので、おくさまができること、やりたいことは何でもなさってかまわないと思います。もし長時間立っているのがつらければ、椅子を用意するなどの配慮くらいでいいのではないでしょうか?」

「椅子は出ると思うのですが、空気が悪いと思いまして。仕事は子どもたちが家へいる間に働いておこうということです。長女はすでに大阪で就職し、長男・次男も来週静岡・北海道へ向かいます」

 赤倉温泉三之亟をネット検索すると、「清流小国川沿いの温泉宿で自家源泉かけ流し、天然の巨岩をくりぬいてつくられている大岩風呂に加え、露天風呂、貸切風呂がある。日本温泉総合研究所の森本卓也氏によって『日本一の泉質』という評価を受けた」と書かれてあった。

 克本医師のメールはいつもそつがなく仕事もできるのであろう。

 その克本医師の「今年度も一生懸命働かないことにした!」という一文はチームプレーが要求される大学病院であっても独立独歩ができる優秀さをもちあわせた異色の存在ではなかろうか?

(つづく)※リブログ、リツイート歓迎

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