39.義父を雄弁にした台湾料理
義父を雄弁にした台湾料理 朝の部署ミーティングで、スタッフへ自分の執筆分と依頼分の原稿の入稿状況を確認する。 これは営業でいえば受注管理と同じで、無言のプレッシャーとなる。本来、毎日行なうことに意味がある。 元営業所長のわたしがK誌の現場を担当するまでは、納品先の親会社…
義父を雄弁にした台湾料理 朝の部署ミーティングで、スタッフへ自分の執筆分と依頼分の原稿の入稿状況を確認する。 これは営業でいえば受注管理と同じで、無言のプレッシャーとなる。本来、毎日行なうことに意味がある。 元営業所長のわたしがK誌の現場を担当するまでは、納品先の親会社…
妹の初登板 義父母を東京駅まで見送るため、大網駅10時31分発の快速電車に乗る。 東京駅へ昼前に着くと、予約しているのぞみ発車まで余裕があるので、いった…
取材前泊の是非 会社で朝から校正だ。ドイツ・イギリスへ海外出張している赤山雅夫主任(当時)の原稿もしっかり見てやらなければいけない。 仕事は21時終了し…
患者はガンと闘うべきか否か 8時前に家を出て、妻の検診のため千葉大病院へ向かう。 妻を玄関前で降ろし、わたしは損保会社や海浜病院、ダイエーで用事を済ませ…
妻の再入院と抗ガン剤治療 妻は背中の手術から約1か月半後、千葉大病院へ再入院して1週間がたつ。 抗ガン剤治療は必要だと言われているが、妻にとってはさぞか…
明朗快活になった三男 妻は短期大学幼児教育科卒で保育士の免状を持っていて、子どもとの向き合いかたがとても上手だ。 しかし、退院してから最初のうち、三男だ…
きかん坊の次男 次男は幼稚園の年少時に抽選に漏れて入園できなかった。 その年に妻の悪性黒色腫と帝王切開で2か月早産による出産の緊急入院があり、もし年少か…
「ずーっと、ずっと大好きだよ」 長女は妻に似て人気者だ。小4の授業で教科書を指さし、「これ、わたしのおじいちゃんよ」と口走った。  …
1プードの塩 1月になって幼稚園PTAの大山力会長から次年度の役員人事の話があった。「山ノ堀さんに、わたしの後任のPTA会長を引き継ぎたいのですが」…
長男のイジメ 5月に幼稚園のPTA総会を終えて晴れて無役になってまもない土曜の昼さがり、自宅へSと名乗る女性から1本の電話がかかってきた。「中学校で息子…
ブロークン・ウィンドウ理論 長男が通う中学校は生徒数減で閉校し、バブル期に再び生徒数激増により開校し十数年が経っていた。 隣家の畑山夫人からは「わが子が…
「長いトンネルのむこうに行くよ」 長男がイジメの問題を起こして数か月後、妻にはとても悲しい出来事が起こった。 妻は1月3日のことを次のように日記に書いて…
ティーンエイジャー わたしはPTAを1年間休息すると、小学校の南田洋彦副会長から連絡があった。「あなたは幼稚園のPTAで活躍したらしいね。こっちは私立の…
地域のリーダーを育てる 小学校のミニ集会後、講師にそのまま東京へお帰りいただくのはもったいないという話になり、一般市民対象に寿司屋2階で貴重な話を聴く機会をもっ…
「えーっ、わたしガンだったの?」 長男は中学1年時のイジメ以降まったく問題を起こさず、そろばんを1級でやめたが、剣道に専念した。 中学2年生では、強力な…
次男の中二病「中二病」という思春期特有の心と行動の病がある。 次男も夏休みに初めて部活をサボり、タバコの煙をくゆらせるようになっ…
積み木くずし 次男は晴れて高校生になったが、志望校への進学でなかったため焦点が定まっていない。 妻は、自分の父親が「母子家庭の家計」を助けるために進学校…
「大工さんになりたい!」 次男の高校の担任、学年主任の先生が片道35キロの道のりを家庭訪問してきてくれたが、次男は不在でいつも妻が対応した。 出席日数不…
「千葉を離れたくない!」 わたしは次男と妻、小学校6年生の三男を伴い、トヨタの愛車ノアで栃木県塩谷町まで東北自動車道をとばした。 途中、「あーこれで次男…
「いままでの人生でいちばんどん底」 次男の退学届提出の前日だ。 妻が郵便局のパートから帰宅すると次男が戻って離れで寝ていたとのこと。 次男が高校…
「悪事をはたらいたら坊主頭」 妻が思う、次男が反抗を助長させた原因は中学校3年生のときに遡る。 男子生徒のあいだで大金を賭けた遊びがはやり、負けた中川…
「日本一のラーメン屋になる!」 次男はインターネットで中古バイクを見てバイク店へ電話すると、「17歳以上でないとダメ」と断られたので、妻がわたしに内緒で8万円補…
「もうダメだ! 一緒に死のう!」 妻があせって勤務中に電話をかけてきた。「次男がタバコを万引きした。すぐ帰ってきてほしい!」と。 …
「はじめての魚つり」 毎日が地獄の日々だ。 わたしは小学校6年生の三男を連鎖させてはいけないと危機感を募らせていた。 野球(リトルリーグ)の練習…
「リーダシップを発揮していない」 28年間K誌の編集長をつとめ、まさにK誌の顔であり制作現場にも常に心をくだいてくださった寺本昭男先生が高齢を理由に退かれた。…
「刀折れ矢尽きる」 急遽、提携先の上場企業の社長を取材することになり、担当の水越功一主任(当時)につい親心で問うてしまった。「きょうのインタビュー大丈夫…
「行こう! 行こう! 北海道へ」 わが家にとって長い長い冬の時代に終止符が打たれ、春が訪れるかもしれないと思わせる出来事があった。 長女が1枚のコピーを…
「高校を卒業してぇ!」 次男の奥星学園余市高校入学試験の面接者、入試・家庭科担当の玉浦淳子教諭はとても温和でやさしく語りかけてくれた。「山ノ堀くん、きみ…
「警察官になってほしい!」 わが家にとって、動乱の平成21年の幕開けだ。 1月8日に家族全員で大井町きゅりあん大ホールへ赴いた。 黒船カンパニー…
「肺に無数の影がある!」 バレンタインデーの日の朝、妻が話しかけてきた。「口の中を見て! 咳も止まらない!」「開けてご覧」「あーっ」…