「おれ、二十歳までには結婚するよ!」
三男を乗せて、千葉市稲毛の野球用品店「ライオンベースボール」へ行く。
千葉リトルリーグの徳川洋文監督から「アメリカの世界選手権大会のために用意するように」と指示されているペーパーを基に、バッティンググローブ等を新調。
レジに並ぶと「4万円です」と言われる。
いつものようにカード払いして、大網街道を戻る。
高校1年生で夏休み中の次男が帰宅したので3人で会食しながら次男と会話する。
「どこへ行っていた?」
「彼女の家で百姓をしていた。おれ、二十歳までには結婚するよ!」
「若いというのは勢いがあるが熟考がない。思慮浅いということだ。だったら養子に行け!」
「養子は服従するような感じで嫌だ」
「若くして結婚すると大変だ」
「商売に成功している先輩もいる。おれもそうなる! 経営者になりたい」
「それはレアケースだ。中途退学を含めてありえんな」
「おとうさんはなんでも反対する」
「おれも、おかあさん(妻)も、サラリーマンの家庭で育った。うちにはベンチャーのタネがない。よって90%の人間がしていることをすれば間違いないんだ」
いったん2階へ上がりむくれていた次男を三男に呼びにいかせ、気持ちを切り替えて、次男と誕生日ケーキを前に三男と「ハッピーバースデー」を歌う。
みずからの誕生日を彼女でなく、親と弟に祝ってもらおうということで帰ってきたのであればまだ里心があるということなのだろうか?