次男の4年越しの高校卒業
次男は2月上旬に関東学院大学経営学部の一般入試前期の全学部統一2科目型、同3科目型、2科目判定型を受験し、すべて不合格だった。
その後、奥星余市高校の卒業式の件で次男から電話があった。
「袴を着るから金がいる」
「大学にまだ合格していないじゃないか? 後期入試に集中せよ。袴を着るとはなにごとだ!」
「それとこれとは別じゃん! みんな袴着てるし」
「みんなじゃないだろう?」
わたしは袴のレンタル代をしぶしぶ送金し、北海道へ飛んだ。
三男は卒業式当日スーツ姿だ。
「袴はどうしたんだ?」
「売り切れた」
「お金を返してくれよな」
「卒業式後に打ち上げをやるから金がいる」
「とにかくお金返せよ」
「あとで」
北星余市高校の玄関で次男とツーショットを撮ったあと、渡辺父子等と一緒に並ぶ。
悪性黒色腫で逝った妻の悲願であった次男の高校卒業が4年越しでかなった瞬間だ。