256.“不幸”のオリンピック日本代表選手

  1. 朝飯前の朝飯

“不幸”のオリンピック日本代表選手

 東日本大震災後に無性に孤独を感じて出会いを求めようと思い、結婚情報サービスに入会するも、1年間まったくヒットしなかった。

 カウンセラーからは「年収はサラリーマンとしては高いほうですし、持ち家もあって申し分ないのですが、お子さんが4人いらっしゃるのを敬遠されるのではないでしょうか?」と言われ、データを改竄(かいざん)するわけにはいかないし退会した。

 そんなとき高校3年生の次男が大学の指定校推薦を取り消され、大学4年生の長男が逆流性食道炎、パニック障害、ひきこもりになるわで、わたしはおちこんだ。

 中学3年生の三男が塾がある日には「遠野くんと一緒に食べてこい」と言って小遣いを渡し、わたしは駒込界隈で飲んだくれていた。

 気分は「“不幸”のオリンピック日本代表選手」、「だれも近づいてくるな」というオーラをかもしだしていたいたので寄ってこないし声もかけられない。

 いっそう孤独を楽しんでいた。

 楽しんでいた、と言ってもじっさい楽しいわけではない。

 そんなときだ、人生が好転するような思わぬできごとがあった。

アメーバブログヘ

関連記事

朝食前の朝食_アイキャッチ

177.「ふたりだとわびしいね」

「ふたりだとわびしいね」 三男に「夏休みの宿題を早めにすましておくように」と指示して出社する。 昼休みに千葉県長生郡長南町の古刹、長福寿寺の今木長秀…

朝食前の朝食_アイキャッチ

7.長男誕生とマイホーム取得

長男誕生とマイホーム取得 家族で大網白里町(現・大網白里市)を訪ね、駅前の不動産会社で、草加とは一転、気の弱そうな腰の低い営業マンに町内細草の物件を案内してもら…

朝食前の朝食_アイキャッチ

79.妻の最後かもしれない帰省

妻の最後かもしれない帰省 きょうは妻が長男と一緒に帰省する日だ。 一緒に東京駅まででかけてやりたいところだが、月曜の朝は会社の朝礼や部門長会議で顔をそろ…