ニシネリ新チームの全国大会、初優勝!
盛夏の7月28日、日本リトルシニア第2回林和男旗杯国際野球大会兼信越連盟創立35周年記念全国選抜野球大会の決勝戦だ。
前日までに西練馬リトルシニアは、2回戦で新津五泉村松リトルシニア相手に7ー0、3回戦で札幌大谷リトルシニア相手に4ー0、4回戦で中本牧リトルシニア相手に5ー2、準々決勝で高岡リトルシニア相手に8ー0、準決勝で新発田リトルシニア相手に9ー6と順調に勝ち進んでいた。
現地で応援している若田父に電話すると、盛り上がりの様子が伝わってくる。
「若田さん、西練馬はどうですか?」
「毎試合、おもしろい! あすはいよいよ新チームの全国大会、初優勝だ! ヤマチー、会社でシコシコ仕事をしている場合じゃないよ」
わたしは「初優勝」という響きに誘われるように会社へ有給休暇を申請して、愛車ノアのハンドルをにぎり、新潟市南区のみどりと森の運動公園野球場へ向かう。
決勝戦の直前に着き、西練馬リトルシニアの応援席に座った。
決勝の相手、調布リトルシニアは国内有数の歴史を有する伝統チームで大会の冠名になっている林和男氏が設立したクラブチームだ。
プロ野球選手も荒井大輔投手(元ヤクルトスワローズ~元横浜ベイスターズ)、武田一浩投手(元日本ハムファイターズ~元福岡ダイエーホークス~元中日ドラゴンズ~元読売ジャイアンツ)、関川浩一外野手(元阪神タイガース~元中日ドラゴンズ~元東北楽天イーグルス)等を輩出している。
三男が緊張して自チームの守備がいない一、二塁間へ暴投し、イップスと判断された、因縁の試合の相手でもある。
調布は1回表に1点、2回に1点、5回に3点の計5点を先取し、西練馬は0対5の劣勢に立たされ、選手も応援席もじわりじわりと焦りの色が見える。
しかしピンチのあとにチャンスありで、5回裏に4点、6回に3点を奪い逆転。
劣勢を跳ね返しての7対5の勝利で、ニシネリのベンチは歓声の渦、ハイタッチの嵐だ。