188.「千葉、劇的サヨナラ 世界リトル」

  1. 朝飯前の朝飯

「千葉、劇的サヨナラ 世界リトル」

 7時に起床し、朝食をとり、8時半にホテルを出るが、9時開門とのことで待たされる。

 9時10分に第4練習場へ着くと、選手村ですごしているジャパンの面々はすでにきびきびと練習をしている。

 川上くんが「きょうは打線を組み替えています。1番山田、2番川上、3番片島、4番木村……。重田と若田は打順を下げていますね」と。

 その日の打撃練習順が試合の打順にもなるようだ。

 練習が終了すると、ホテルへ帰るものもいればイタリアレストランで食事するものもいる。

 わたしは公式の写真店で三男が写っている写真をパソコンで検索し、14枚購入。

 1枚12ドル、現像に1時間かかるというので、スタジアム内のサブウェイでホットドッグを注文して、ボランティアスタジアムで食べる。

 そこへ川上父や市沢父、応援団の尾田、相田、岸田くんがやってくる。

 リトルリーグ世界選手権大会の解説をつとめるオレステス・デストラーデ氏(元西武ライオンズ野手、パリーグ3年連続本塁打王、日本シリーズMVP)がひとりで歩いている。

 わたしが「Oh! Mr.Destrade」と声をかけると、「Boom!」と叫びながら軽くステップを踏んで、弓を引くお決まりのガッツポーズを披露してくれた。

 このときのデストラーデ氏との写真はいまも大切に保管している。

 14時、いよいよリトルリーグ世界選手権大会予選第3試合の開始で、相手は南米代表のベネズエラだ。

 1回表・裏は両チームともに0点。

 2回裏に打順を下げた若田選手等が奮起してタイムリーを放ち、3点先取。

 3回裏にも1点を加点し4対0。

 4、5回の表には先発の籠山投手、リリーフの片島投手が打たれ4点を献上。

 4対4のまま最終回の攻防に移る。

 後攻のジャパンは2アウトから若田選手がデッドボールで出塁、大倉選手の内野ゴロを相手守備陣がファンブルと送球エラーを重ね、若田選手が一気にホームイン、5対4で勝利する。


 産経新聞は「千葉、劇的サヨナラ 世界リトル」と報じた。

 これでジャパンはC組2位が確定し、D組のメキシコか台湾の勝者とインターナショナル準決勝を戦うことになった。

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