172.夏休み中、家事に精だす次男

  1. 朝飯前の朝飯

夏休み中、家事に精だす次男

    三男たちは10時に千葉市役所集合だ。

 8時10分に自宅をでて9時すぎ着。

 美人の受付嬢に「正面玄関はここですか?」と確認して1階ロビーを散策。

 三男が「(千葉市では)花見川区の人口がいちばん多いんだね」と言うので、わたしも「どれどれ」と言って地図を眺める。

 千葉市民ではないので区割りを見るのは初めてだ。

 美浜区が横長で花見川区と稲毛区が縦長だ。

 そのうち大倉くんのお爺さんが「きみ正捕手の山ノ堀くんだよね。子どもたちなら外にいるよ」と声をかけてくれた。

 駐車場を見渡すと、すでに10人弱の顔がある。

 若田母はまだきていないので片島覚コーチに三男を託す。

 その日は久々に三男から解放され遅くまで残業ができる。

 しかしここのところ掃除・洗濯・炊事と大車輪の活躍をしてくれている次男の顔が浮かび電話する。

「きょうの千葉市長への表敬訪問が千葉テレビで放映されるので、それまでに寿司を食べに行かないか?」

「行く行く。20時までに帰って」

 19時発京葉線特急わかしおに乗車しようとしたところ東京駅でアナウンスが流れる。

「京葉線は不通です。原因不明のケーブル故障で復旧のめどがたっていません」

 総武線快速電車のホームへ直行し19時5分発上総一宮駅行きへ乗ろうとすると長蛇の列。

 グリーン券を購入するも手前で満席となり立って読書タイムだ。

 船橋駅で座るとひたすら睡眠をとる。

 大網駅20時25分着。

 次男には「電車遅延」とメールし、遅れついでに大塚保険事務所に寄り、ノアの保険継続の手続きを行なうと、上品な夫人からりんごジュースをいただく。

 次男に「遅くなって悪かった」と詫び、車中で会議する。

「この時間、開いているのは一力か外房寿司しかない」

「外房寿司がいい」

「わかった。最近、よくやってくれているなー。ありがとさん」

「ああ」

 次男は高校で授業を中抜けしたり、謹慎にはいったり、親を思いっきり困らせているので、アメリカは厳しいなとも思ったが、こうして夏休み中に家事の戦力になっているので心が動いた。

 大好きな寿司を馳走してやると喜んだ。

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