三男のプレーがESPNで全米に何度も放映される
ホテルでリトルリーグ世界選手権大会、またはメジャーリーグ(MLB)の試合を放映しているかと思いテレビのコントローラーをONにした。
もちろんチャンネルはウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のスポーツ専門チャンネル「ESPN」だ。
テレビに目をやると、「Today′s Top10 Plays」を放映している。
アメリカンフットボール、野球、サッカー、バスケットボール等のプロ選手に混じって、なんと中学1年生の三男のプレーが第5位にランクされている。
リトルリーグ世界選手権大会のインターナショナル準決勝のメキシコ戦で若田投手の手元がくるったボールをキャッチャーの三男がカバーしにバックネット方面へ走り若田投手へトスし、相手ランナーのホームインを阻止した、前日のプレーだ。
この映像はCM風になんと一日ぢゅう、何回も放映された。
わたしはアメリカという国に、これまで嫌悪感をいだいていた。
交渉力に長け、自国の利益をごり押ししたり、弱肉強食のイメージが強く、黒人をはじめ有色人種に差別を繰り返してきたからだ。
しかし日本人の野茂英雄投手がトルネード投法でメジャーの強力バッターをきりきり舞いさせたり、イチロー選手がメジャーの有名ピッチャーが投じた球をいとも簡単に野手間を抜いてヒットにしたりしたシーンに、アメリカの野球ファンはスタンディングオベーションで応えた。
それと同様に、日本ではあまり注目されない中学1年生のリトルリーガーのプレーを、年齢に関係なく「いいものはいい!」といって評価、リスペクトする姿勢に、わたしは感嘆した。
そしていつのまにかアメリカのメジャーリーグ関連テーマ曲で、リトルリーグ世界選手権大会のゲーム中や広場でも繰り返しながしている「Take Me Out to the Ball Game(私を野球につれてって)」の歌詞を自然と口ずさんでいた。
Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd;
Buy me some peanuts and Cracker Jack,
I don’t care if I never get back.
Let me root, root, root for the home team,
If they don’t win, it’s a shame.
For it’s one, two, three strikes, you’re out,
At the old ball game.