182.「アメリカへ行くので和食にしよう」

  1. 朝飯前の朝飯

「アメリカへ行くので和食にしよう」

 三男をふくむ中学1年生の選手たち、監督、コーチ、通訳がリトルリーグの世界選手権大会へ向け旅立つ日だ。

 朝6時半に自宅をでて、7時に片島コーチ宅へ着き、「よろしく頼みます」と言って三男を託す。

 会社には9時前に着くが、すぐに朝礼のベルが鳴り、パソコンの起動が遅いので出社の打刻ができない。

 14時半、片島コーチへ電話する。

 三男も無事に成田空港へ着いて整列しているらしく、電話をかわってもらうのはあきらめる。

 20時発の特急わかしおに乗って帰宅後、第33回フォーラムの講師、大山泰弘氏(日本理化学工業会長)のチラシ文を作成し、印刷会社へメールする。

 就職1年目の長女から「23時53分に着く」とメールがあり、大網駅へ迎えに行く。

 あまり食べていないのか、きゃしゃな体がさらに痩せているが、「きょうは接客をほめられた」と言って元気だ。

 この前は東京店に転勤になっていろいろ悩みがあるように言っていたが、きょうはけろりとしていて「いつまでもマイナス感情を引き継がないのだ」とのたまう。

 その長女の性格はわたしにも妻にもにていなくて、わたしの父の隔世遺伝かもしれない。

 翌日、いよいよ親たちのアメリカへ向けての出国前日だ。

 会社を早目に退こうと思っていたが、なかなか帰ることができない。

 20時40分に会社を退出し、東京駅21時発の特急わかしおにギリギリ間に合う。

 長女と高校1年生の次男に「一緒に食べに行こう」と声をかけていたので、遅くなる旨のメールを入れる。

 子どもたちが「これからアメリカへ行くので和食にしよう! 寿司がいいな!」と言うが、一力も外房寿司、ばんどう太郎、銚子丸もすでに閉店かお盆の代休かもしれない。

 長女がすすめる「花の舞」へ入店。

「旅のしおり」をもとに説明し、長居をしていたら24時となる。

 大学2年生の長男には「出発前日の22時までに帰ってこい」と伝えていたが、「バイトが24時まであるので、それから車を運転して帰る」と連絡がある。

 あいかわらずマイペースだ。

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