24.長女・長男の帰宅

  1. 朝飯前の朝飯

長女・長男の帰宅

 きょうは母が長女・長男を連れてきてくれる。のぞみ号が東京駅13時24分に到着するので、自宅を10時半に出発して、いったん千葉大病院の駐車場へ車を置いて、バス、電車に乗り継ぎ5分前に東京駅へ着く。

 のぞみ2号車の前で待っていると、笑顔の長女・長男のうしろから母が降りてくる。

   長男が「肩車して」と言うので肩に乗せると、今度は次男がせがんでくる。

 総武線快速に乗り換え千葉駅へ着くと、母が「甘いものでも買ってあげようか?」と妻を気遣うので、「おれが買ってくる。ここで待ってて」と言って、大学病院行きのバス停で待たせ、駅地下でケーキときんつばを購入。

 バスが来たので、最後部に一列で座る。終点の大学病院へ着くと、みんなで妻の病室を訪ねる。

   長女も長男も久々に母親に会えてうれしそうだ。妻も元気に笑顔を振る舞う。

   17時すぎに病室を退出し、母・長女・長男・次男と5人で自宅をめざす。

 わたしは膝の関節の治療のため、駒込クリニックへ行く。窓口は、きょうもやさしいおばさんでラッキーと思ったが、20分ほど待たされる。

   少し離れた薬局で薬を受け取ると、みんなでジャスコ(現・イオン)で買い物をして、長女が希望する水槽があるくるくる寿司へ。

 子どもたちが手を洗ったあと、喜々としてテーブルへ着くと、「緑色とだいだい色の絵皿なら食べられるだけ食べていいからな」と伝える。

 特に長女の食欲はすさまじい。右手に箸、左手に皿を持ちながら、目線はしっかりとベルトコンベアーに乗ったお寿司と皿を追っているので、「一皿食べ終わったら次だよ」と諭す。

 母が少し遠慮気味だった程度で、みんないっぱい食べた。全部で30皿だ。

 帰宅すると、子どもたちを風呂へ入れ、寝るように指示するが、長女と長男は興奮さめやらぬ様子だ。

 長女が話しかけてくる。

「おとうさん寝よう」

「会社の人からFAXが来ているので、これをチェックしてからな」

 部下から「先日の原稿をQ&A方式に直してみたのでみてほしい」と言われていたのだ。

 妻から「喜田章子さん宅に貸していたベビーサークルを返してもらうので番号を教えて」という電話がきたので調べて伝えたあと、母に話しかける。

「海浜病院から『(三男が)入院して1か月になるので退院してほしい』と言われている」

「ええよ。4人の面倒をみるよ。もし、無理じゃったら、そのときできんと言うけえ」

「本当に。ありがとう」

 わたしは、この母の面倒見のよさにどれだけ救われたことだろう。

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