289.体育祭でのブラジャー事件

  1. 朝飯前の朝飯

体育祭でのブラジャー事件

 三男は高3の体育祭で実行副委員長をつとめた。

 それはそれでよかったのだが、大変なことをやらかした。

 盟友の遠野くんにある指令をだした。

「高校生活最後の体育祭だ。騎馬戦でブラジャーをつけて盛り上げよう」

「おまえもやるんだろう?」

「いやおれは実行副委員長だから……」

「おれひとりでか?」

「ああ。いっしょにブラを買いに行こう」

「わかった。緊張するな!」

三男は千葉から東京へ転居して地理にうといということもあり、野球部の遠征でもすべて「調べといて」といってたのんでついていくスタイルだ。

だから三男は遠野くんがいてくれてやっと行動できる。

体育祭の当日を迎えた。

騎馬戦に遠野くんだけジャージを着て運動場へ登場。

みなが整列すると、パッとジャージを脱ぎ捨てると上半身にブラジャーがやけに目立つ。

応援席からは歓声と笑い声がおこる。

わたしは三男が帰宅してから問い詰めた。

「遠野くんのブラジャー、おまえの悪だくみだろう」

「そうだよ。体育祭を盛り上げようと思って」

「あんなことをすると叱られるだろう」

「遠野は学年主任や校長から次々とこっぴどく叱られたらしい。先生たち、その場では大笑いしていたくせにね」

「ウケねらいなら自分でやれよ!」

「副実行委員長だからできないよ」

遠野くんにあった際、三男に代わってわびた。

「ごめんね」

「いえ、だいじょうぶです。盛り上がりましたから」

「三男と6年間、ありがとう!」

「ぼくも楽しかったです」

遠野くんはいつもさわやかだ。

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